
琥珀の産地2
琥珀の産地は、「バルト海沿岸」だけではありません。
まだ、世界的にも有名な産地がたくさんあるんですよ。
海外では「バルト海沿岸」に次ぐ、琥珀の産地として名高いドミニカ、歴史のあるメキシコなどがあります。
そのほか国内では岩手県に琥珀の街があります。
南国ドミニカ

カリブ海に浮かぶドミニカは、人口約936万人ののどかな国です。
西側にはいくつもの山脈があって、東側では牧畜やさとうきび栽培などが盛んに行われています。
首都のサントドミンゴは、旧市街地と新市街地に分けられていて、旧市街地のほうは1990年に世界遺産にも登録されました。
きれいなビーチリゾート地としても知られているドミニカには、海外からもたくさんの観光客が訪れます。
美しい海と歴史的な遺産…これがドミニカの魅力といえるでしょう。
ドミニカの琥珀の特徴
ドミニカも、琥珀の産地の一つに数えられます。
ドミニカの琥珀を最初に見つけたのは、アメリカ大陸を発見したことで有名なコロンブスなんですよ。
ドミニカでは琥珀の多くが、炭坑から産出されます。
ドミニカの琥珀の特徴は、昆虫入りのものが多いということです。
そのため、ほとんどが透明で、カラーバリエーションも豊富ですね!
濃い黄色やオレンジ色をした部分があって、それが光の加減などで違う色に見えたりします。
また、琥珀に含まれる昆虫の数もたくさんあって、古いものでも保存状態は良いものばかりです。
さらに、熱帯の昆虫が多いことから、こういった琥珀は熱帯の森で作られたものだと考えることができるでしょう。
このほか、太陽にかざすと青く見えるドミニカ特有の琥珀も人気があります!
歴史と文化のメキシコ

北米の南部にあるメキシコは、ラテンアメリカの中でも2番目に大きな、約1億750万人の国です。
メキシコにはマヤやアステカといった遺跡や歴史的建造物が数多く存在します。
昔はスペインの植民地だったこともあって、スペインの文化とメキシコの先住文化がうまく融合して、独自の文化を作り上げています。
また、最近では、メキシコのカンクンなどがビーチリゾートとして注目されているんですよ。
太陽の国と呼ぶにふさわしいメキシコは、色んな角度から楽しめるスポットが満載!おすすめの観光地といえますね。
メキシコの琥珀の特徴
メキシコの琥珀というと、茶色っぽい黄色をしているのが一般的です。
なかには、赤や緑、青いものもあって、さらに平行な割れ目の入った琥珀をよく見かけます。
これが、メキシコで採れる琥珀の特徴の一つといえるでしょう。
メキシコの琥珀は、チアパス州で産出されます。
メキシコの街中では様々なところで、琥珀を見かけます。
お土産屋さんにも琥珀製品がたくさんそろっています!
琥珀のほかにも、メキシコは川真珠やヒスイなどの産地としても有名で、どれもお手頃な値段で買うことができますよ。
琥珀の街・岩手県久慈市
久慈市は岩手県の北部太平洋岸に位置している、人口約3万7500人の街です。
“海女とやきものと琥珀のまち”として知られ、陸中海岸国立公園の北の玄関口として知られています。
焼き物も有名で、毎年5月には“小久慈焼陶芸まつり”が開かれ、大勢の人でにぎわいます。
さらに、日本国内で唯一、琥珀博物館がある街としても有名ですね。
久慈市は、品質のいい琥珀を育んできた自然がいっぱいある街なのです。
また、久慈市周辺の洋野町、野田村、普代村をあわせて、“琥珀の那”ともよばれています。
久慈の琥珀の特徴
岩手県久慈地方産の琥珀は、中生代白亜紀後期(約8500~9000万年前)のもので、昆虫が含まれているものがたくさん見つかっています。
この地方の人々は、遠い昔から琥珀を利用していたといいます。
世界的にみても久慈の琥珀は、古いといえるでしょうね。
発見された琥珀のなかには、世界最大と言われる20kgもあるものが含まれていたんですよ。
久慈で産出される琥珀の特徴は、かたまりが大きくて、縞(しま)模様や赤茶色をしている点が挙げられます。
ふつう琥珀といったら、アメ色を想像すると思いますが、久慈の琥珀はカラーバリエーションの豊かさも魅力の一つです♪